院長室

骨盤ズレとる

医療関係者の常識と一般の方の常識は意外とズレている

ことがあり、それが元でトラブルになったりもします。

この「骨盤のズレ」もまさに認識のズレの一つです。

 

病院よりもむしろ、接骨院などで言われることの多い

「骨盤のズレ」。腰痛や下肢のしびれの原因として言わ

れることがしばしばで、患者さんも「骨盤がズレている

から仕方ない」と思い込んでいる場合があります。

 

実は実際にレントゲンやMRIなどをしても骨盤のズレを

見つけることはできません。つまり、形態的に変形して

いるのではなく、左右前後の動きの差、あるいは施術者

の手の感覚からこのように表現しているに過ぎません。

画像検査が万能でないことはこれまでも何度か取り上げて

きましたが、一方で数値化できない異常を表現する

難しさ、もあります。

 

「ズレている」と言われれば、患者さんは驚きますし、

さらには治癒を諦めさせてしまう恐れもありますから、

安易に用いるべき用語ではないでしょうね。ちなみに

類義語として「ゆがみ」があります。なるべく一般の

認識とズレないように表現する努力が我々には必要

ですね。

 

あ、「腰椎すべり症」なんてのは本当に骨がズレている

疾患ですが、これは徒手的に治療するのは難しいですし、

そもそもすべり症と症状に因果関係がない場合もあります

ので、これもまた大仰に考えない方がいいでしょう。

2018年2月1日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ