HPを新調し、新たに追加した治療や検査があります。詳細は
それぞれのページに記載してありますが、ここでも簡単に紹介
していきます。
まず聞き慣れない「ハイドロダイセクション」について。これは
「液体(ハイドロ)」で「分離(ダイセクション)」させると言う
意味で、筋肉や靱帯同士の癒着を注射液を使って剥がしていく治療
です。これまで行われてきたトリガーポイント注射と行為は同じ
ですが意味合いは全く違います。
トリガーポイント注射は痛みを誘発(トリガー)する点をみつけて
時に症状のある部位とは離れた部分に局所麻酔薬を注入する方法
です。ハイドロダイセクションも同様にトリガーになる部位を探して
注射したりしますが、大きな違いは必ずしも局所麻酔薬が必要では
ない点と超音波を見ながら行う点です。超音波で確認しながら
注入するので薬液が入る様、筋膜間が広がる様が “見える化” できる
のが特徴的です。これにより、注射に「深さ」の概念が取り入れられる
のも大きな意味を持ちます。
最近流行の筋膜リリースも、疼痛の原因が筋膜間の癒着にあるの
ではないかという点に着目した治療法ですが、これを患部を
「見ながら」「液体で」やる、と思って頂ければ良いでしょう。
もちろん注射ですから無痛ではありませんが、採血の針よりも随分
細いものを使いますし、何より薬の副作用が極端に少ないのが
良いですね。また、医療者側にとってはより細かい診断ができる
点も良いです。超音波装置の進化も目覚ましいものがあり、これ
からもっと広まっていくのではないかと思っています。