院長室

« 2月 2024 11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ハイドロダイセクション

HPを新調し、新たに追加した治療や検査があります。詳細は

それぞれのページに記載してありますが、ここでも簡単に紹介

していきます。

 

まず聞き慣れない「ハイドロダイセクション」について。これは

「液体(ハイドロ)」で「分離(ダイセクション)」させると言う

意味で、筋肉や靱帯同士の癒着を注射液を使って剥がしていく治療

です。これまで行われてきたトリガーポイント注射と行為は同じ

ですが意味合いは全く違います。

 

トリガーポイント注射は痛みを誘発(トリガー)する点をみつけて

時に症状のある部位とは離れた部分に局所麻酔薬を注入する方法

です。ハイドロダイセクションも同様にトリガーになる部位を探して

注射したりしますが、大きな違いは必ずしも局所麻酔薬が必要では

ない点と超音波を見ながら行う点です。超音波で確認しながら

注入するので薬液が入る様、筋膜間が広がる様が “見える化” できる

のが特徴的です。これにより、注射に「深さ」の概念が取り入れられる

のも大きな意味を持ちます。

 

最近流行の筋膜リリースも、疼痛の原因が筋膜間の癒着にあるの

ではないかという点に着目した治療法ですが、これを患部を

「見ながら」「液体で」やる、と思って頂ければ良いでしょう。

もちろん注射ですから無痛ではありませんが、採血の針よりも随分

細いものを使いますし、何より薬の副作用が極端に少ないのが

良いですね。また、医療者側にとってはより細かい診断ができる

点も良いです。超音波装置の進化も目覚ましいものがあり、これ

からもっと広まっていくのではないかと思っています。

2017年3月9日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ