…こともある、というお話。頭痛がしてもそれは肩こり
から来ていたり、その肩こりも骨盤のねじれから来て
いたり、と痛みの震源地は意外な部位であることも少なく
ありません。
ただ、まずしっかり見分けなければいけないのが外傷です。
痛みの部位に赤み、腫れ、熱感、圧痛があればこれは
その部位が震源地であることが殆どです。打撲や捻挫が
これの代表ですね。また外傷でなくても、蜂窩織炎など
の感染症も現場が震源地です。
そういった急性の疾患を除外でき、痛みの部位に赤みなど
がなければ捜査範囲を拡大して真の震源地を探さねば
いけません。意外な部位に原因があると言っても、いくつか
ルールはあるのでそれに従って探します。
昔から痛い部位にトリガーポイント注射、なんてやられて
来ましたが、トリガーポイントは痛みを誘発する部位、
という意味なので本来は上記のように震源地を探して
行う注射です。痛みのある部位に局所麻酔薬を注入する
のでは少し意味合いが違います。当然効果も薄いでしょう。
最近では局所麻酔薬を使わないで、トリガーポイントに
生理食塩水を注入して筋膜リリースをする方法が台頭して
きましたが、まさにこれは真の震源地を探す過程で
産まれた治療法です。まだまだ諸問題はある方法ですが、
こういう流れはいいですね。