流通の事情などで販売を見合わせていたココナッツオイル
ですが、安定供給できる目処が立ったので当院での販売を
再開致します。
そうこうしているうちにブームは去ったようにも見受けられ
ますが(^ ^;)、治療として使用している我々にとっては一時
の流行で品薄になったりすることはとても困るので、実は
安堵していたりします。
そんなわけでココナッツオイルについておさらいを。栄養療法
でココナッツオイルを使用するメリットは何をおいてもエネルギー
効率です。ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸はケトン体
に変換されやすく、このケトン体が糖質の代わりにエネルギー源
となります。なので、糖質制限をすると低血糖症状が出やすい人、
そもそも疲れやすい人、冷え症の人、にはうってつけです。
一部の認知症では脳細胞が糖を利用できなくなっているので、
代わりにケトン体が入ってくると細胞の機能が復活して認知症
症状が改善したりするのも、薬では得られない効果です。
逆にデメリットとしては、味でしょうか。どうしてもココナッツ
の風味が苦手な方は摂取は難しいですが、MCTパウダーという
粉状の中鎖脂肪酸はほぼ無味なのでこちらにすると良いでしょう。
また、摂取量によっては下痢になる人もいます。この場合は
少量から試すのが良いでしょう。通常は1日に大さじ2杯くらい
が目安です。下痢にならなければ増やすのは構いません。
糖質依存度が高く、とかく疲れやすい、冷えやすい人には福音と
言っても良いほどの食材、使わない手はありません。レシピ本も
多く出版されていますので、日常的に摂る工夫をして頂けると
症状もグンと良くなると思います。ウチの待合にも簡単なレシピ
を掲示してありますので参考にしてください。(^ ^)