院長室

« 7月 2024 5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

フルーツの功罪

これまでウチでは朝食に果物を勧め、「フルモニ!」という

書籍も販売してきました。実際に僕もたばこをやめられたし、

便通も良くなったので患者さんにお勧めしていたわけですが、

分子栄養学的にはあまり良くないようです。


果物にはビタミン、ミネラルが豊富で酵素もよい働きをする

のは確かなようですが、問題は果糖(=フルクトース)です。

フルクトースはグルコースよりも中性脂肪や尿酸を高くする

可能性があるみたいです。だからと言って全面的に中止する

必要はありませんが、少なくとも果物だけでOK!というのは

間違いのようです。


フルモニの背景には「ナチュラル・ハイジーン」という学問体系が

一応あるので、それはそれで否定はしませんが、これからは朝食は

果物だけ!という指導はやめようと思います。患者さんを混乱させる

ことになるかも知れませんが、常に最良のものを提供したいと思って

いる結果ですので、どうかカンベンを…!m(v v)m


むしろ分子栄養学では、タンパク質不足に警鐘を鳴らします。体を

構成する細胞や、消化酵素、脳内神経伝達物質などあらゆるものの原料

になるのがタンパク質で、ゆえに不足することで様々な症状が出ます。

そして我々は自分で思っている以上にタンパク質が不足しています。

タンパク質は特に何もしていなくても消費されてしまうので、どうしても

不足がちになるのです。なので、分子栄養学では何を置いてもまずは

原料たるタンパク質をしっかり取ることが治療の基本になるんですね。


日本でプロテイン(=タンパク質)と言うと、ボディビルダー?みたいに

連想されてしまいますが(笑)、西洋では上記の理由でプロテインを普通に

摂取しているそうです。

これからは、果物じゃなくて肉!です。(^ ^)

2011年10月24日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ