院長室

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伸びしろのある業種は?

最近、一宮駅周辺は新しい飲み屋さんが増えまくっています。

僕はめっきり飲み歩かなくなってしまったので、あんまり関係

ないですけど、地域活性には良いかなと思います。


飲み屋さんなので夕方〜夜間の営業ですから、いくら増えても

昼間は相変わらずひっそりなんですが、一つの業種が集まれば

競争あり、協調あり、新発想あり、できっと何かは動くはずだと

思います。どんな業種も今は、じぶんちだけ儲かりゃいいや、という

独善的発想では行き詰まる可能性が高いですから、競争して、

ブラッシュアップして、よりスマートな姿になっていくチャンスだと

思うんです。


そう考えると医療は、はっきり言ってとても非効率的です。

開業する時には一応、自院の医療圏に同科目の同業がいないかなどは

リサーチするものですが、そもそも法律的に開業に何の規制もない

ですから、同じ町内に耳鼻科が3軒もあるとか、逆に婦人科が

1軒もないとか、そんな非効率非経済的な現象が起きてしまいます。


また、初期医療と高度医療の境界もしっかり分けていないので、初診の

患者さんが「うーん、不安だからとりあえず市民病院いきゃ間違いないだろ。」

と判断してしまって、結果3時間以上も待って採血だけして帰ってくるとか、

ひどい時は検査の予約だけで終了、なんてことも。


今のこの不況にあって、こんな非効率なことをやっているのは医療界

くらいじゃないでしょうか?廃業に追い込まれる医院がある一方で、

医師不足でたらい回しの挙げ句患者が死んでしまう、なんて普通に

考えればおかしいです。でも逆に考えれば、これはまだまだ伸びしろが

あるというか、変わるチャンスがあるわけです。今は厳しく民間の介入が

規制されていますが、そこを緩和することが変革のきっかけになるような

気がします。


2011年9月12日 月曜日

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