院長室

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和をもって尊しとす

これは聖徳太子が制定したとされる十七条の憲法の

一条目です。有名なフレーズなのでどこかで聞いたこと

はあると思います。

「何でも和が大事。なにごとも話し合いで決めなさいよ。」

という大意ですが、これが一条目にあるというのが実は

ミソなのです。


一国の憲法の第一条目が「天皇に従え」でもなければ

「仏教の教えを守れ」でもなく、「話し合おうぜ!」なんです。

これは言い換えれば「敗者をつくらない」という日本独特の

倫理観であり、悪く言えば談合の奨励です。


これが古来からの日本人の気質を物語っていると思います。

こういった社会ではヒーローは生まれにくいです。なんせ平等が

第一ですから、目立つと疎まれます。


歴代総理大臣が1年ももたずにコロコロ入れ替わるのは、やはり

日本独特の“和”の精神の象徴なのかなあ、と感じた次第です。

菅さんの就任は緊急登板の感が否めないですが、頑張ってほしい

ですね。

2010年6月4日 金曜日

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