これは聖徳太子が制定したとされる十七条の憲法の
一条目です。有名なフレーズなのでどこかで聞いたこと
はあると思います。
「何でも和が大事。なにごとも話し合いで決めなさいよ。」
という大意ですが、これが一条目にあるというのが実は
ミソなのです。
一国の憲法の第一条目が「天皇に従え」でもなければ
「仏教の教えを守れ」でもなく、「話し合おうぜ!」なんです。
これは言い換えれば「敗者をつくらない」という日本独特の
倫理観であり、悪く言えば談合の奨励です。
これが古来からの日本人の気質を物語っていると思います。
こういった社会ではヒーローは生まれにくいです。なんせ平等が
第一ですから、目立つと疎まれます。
歴代総理大臣が1年ももたずにコロコロ入れ替わるのは、やはり
日本独特の“和”の精神の象徴なのかなあ、と感じた次第です。
菅さんの就任は緊急登板の感が否めないですが、頑張ってほしい
ですね。