割と衝撃的なニュースです。
最近各メディアでもよく取り上げられている事業仕分け
ですが、その中に「漢方薬、ビタミン剤、湿布」は保険の
対象から外す、というものがあり、これがまた賛成多数
だったのです。
薬局などで一般に売られているものは医療給付の対象から
外しましょう、ってことなんですが、漢方薬がビタミン剤や
湿布と同等に捉えられてしまっているところが、間違いというか
この国の現状でもあるわけです。
ウチのように漢方診療をウリにしている病院はもちろん大きな
被害を被るわけですが、医院の経営的問題はともかく、今の
医療を考えると、とうてい西洋の薬だけでは患者さんを治療に
導くことは難しいと考えます。ですから、患者さんのことを
考えれば、少なくとも漢方薬を保険適応外にするのは、不満しか
出ないのではないかと思うのです。
医療費を削減しなければパンク寸前という国の事情も分からんでも
ないですが、医療レベルは落としちゃイカンよなあ。
ってなわけで、日本東洋医学会を中心に、反対の署名運動が
展開されています。日本東洋医学会のHPの右側に
「漢方製剤の保険外しに反対する」
というバナーがあり、そこから電子署名、書式署名、携帯電話
からの署名、と選択できますので、是非皆さんの清き一票(?)
を頂きたいと思います。大変期間が短い(12月7日に審査がある)
ので、大量の署名を集めるのはかなり厳しい現実ですが、お力添えを
頂けたら嬉しいです。
↓ 日本東洋医学会のHP ↓
http://www.jsom.or.jp/html/index.htm