院長室

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介護保険

最近新聞やニュースでも報道されていますが、介護認定制度の変更により、以前より介護認定度が軽くなることが問題になっています。介護認定度は介護にかかる時間によりレベルが変わり、そのレベルに見合ったサービスが受けられる、というものです。日本は世界でもトップクラスの超高齢化社会ですから、介護の問題も社会問題になるわけです。


介護認定はまずは医師が諸所見を書いた書類を作成し、調査員が実際に訪問してさらに細かい日常生活レベルを調べます。その後、機械による判定があり、さらにその判定をもう一度審議して最終判定を決定します。


実際、今まで受けていたサービスが受けられなくなれば不満が出るのは当然ですが、問題はサービスは財源的にもマンパワー的にも有限だということです。特に介護にあたる人達の身体は既に悲鳴を上げています。国にそれをカバーできるほどのお金もないようです。さて、どうしたもんでしょう?


どうしても「老人いじめ」的な政策を批判する記事が巷を賑わせてしまいますが、その影でそれを支えている人達は記事にもされずに悩んでいるのもまた事実です。少なくともウチは、そういう人達をフォローできる病院でありたいです。

2009年7月31日 金曜日

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