Bスポットとは?
解剖学的には鼻咽腔とか上咽頭と呼ばれる部位で、鼻の穴の中の突き当たり、ノドの上部にあたります。鼻や口からいくら覗いてみても、肉眼的に見ることはできない場所です。このBスポットの細胞には繊毛が存在し、粘液も産生されています。つまりこれは気管の細胞と同じ構造で、細かいホコリや細菌を外に出す働きがあると思われます。
Bスポットと炎症
人間が呼吸をしている以上、Bスポットには絶えず異物や細菌、ウィルスが侵入してきます。すると当然、その部位では異物を排出しようとして炎症が引き起こされ易くなります。事実、Bスポットには免疫を司るリンパ球が多数存在していることが分かっています。風邪の引き始めなどに、鼻の奥が「イガイガ」したり痛くなったりした経験はないでしょうか?それはBスポットで免疫反応が亢進し炎症が起こっているサインです。
Bスポット炎の症状
元来、Bスポットには炎症が起こりやすいことはお分かり頂けたと思いますが、この炎症が持続したり強まったりすると、実に多彩な症状が現れます。炎症が直接的に関与するのは慢性鼻炎や後鼻漏、頭痛などの頭頸部疾患です。さらにBスポットの炎症はリンパ球を介して全身にも広がることが分かっていて、間接的に関節リウマチやアトピー性皮膚炎、喘息などの原因になっているのではないかと推測されています。