湿潤療法は創をきれいに治せる治療法ですが、
決して「なかったこと」にはなりません。
しかも新しい皮膚は日光刺激で色素沈着を起こすこと
があり、傷跡を目立たなくするためには、治癒してからの
遮光が重要になります。
特に今の季節、日差しが強いですから創傷でみえた
患者さんには、約3カ月の遮光を指導しています。
しかしながら子供の場合、遮光の必要性なんか理解していません
から、せっかくサポーターなどをあてても外してしまったり、汗でかゆく
なったりでうまく遮光ができないことがしばしばあります。
そんな中、先日みえた患者さん(のお母さん)にとても良い方法を
教えて頂きました。
それは運転の時などに日焼け対策として使用するアームカバーを加工して
する方法です。もともと紫外線防止の素材ですから、素材はバツグンです。
それを短く切って、片側だけにゴムを通すなどして、フィットするようにする。
こうすると、通気性も良くて皮膚のトラブルも起きにくいです。
いやはや、ナイスアイディア!もちろん、大人にも適応できます。
ま、大人は日焼け止めクリームの方が手っ取り早いですけどね。