湿潤j療法では創環境を「適度に潤す」ことが最大のキモですが、そのためには創を覆うもの(=被覆材)が重要になってきます。ガーゼをあてればもちろん乾燥させてしまって、全く湿潤環境になりませんし、ラップでは乾燥させない代わりに全く吸収しません。そこで様々な被覆材が開発されています。
・ハイドロコロイド
これは一般薬局にもおいてあります。(商品名「キズパワーパッド」) 湿潤環境を保つのには良いですが吸収力がイマイチなので、浸出液の多い創には不向きです。
・ポリウレタンフォーム
これも一般薬局で入手可能です。(商品名「ケアリーブ バイオパッド」) これはハイドロコロイドに比べて吸収力があるので、浸出液の多い創にはこちらの方がよいです。
・アルギン酸塩
これは被覆材というよりは創に固着しない止血剤という位置づけです。出血がなかなか止まらない場合に使用します。
とまあ、この辺がメジャー所ですが、ウチでは湿潤治療の産みの親、夏井先生が開発されたプラスモイストを使用しています。ポリウレタンフォームに比べると吸収力は落ちるものの、扱いやすく、何より安価です。保険請求はできませんがコスト面で助かります。で、このプラスモイストも一般販売されています。愛知県では名古屋と清須だけですが、家にあれば有用です。(販売場所参照:当サイトリンクページ「新しい創傷治療」→プラスモイストP取扱店)