と聞くと、骨折などの外傷、五十肩が頭に
浮かびまずが、意外と見逃されがちなのが
石灰沈着性腱炎です。
これは肩の筋肉に石灰が沈着して起こる炎症で
(そのまんまやね 笑)、非常に痛いです。
特徴として夜間の激痛、明確な圧痛がある、などが
ありますが石灰はレントゲンに写るので診断は簡単です。
原因はよく分かっていませんが、ステロイドの局所注射が
著効するので見逃すとかわいそうな疾患の一つです。
漢方をやっていると、ついつい漢方でなんとかしたろう!
という発想になって基本的な診断を疎かにしがちです。
これはAKAや遠絡にも言えることで、自分の武器に固執
するとイタイ目に遭うこともあるんです。まあ武器に酔うほどの
ウデでもないんですが。(^ ^;)
やはり患者さん優先の治療選択と、バランスの良い診断力が
大切だと思います。