症例報告

« 2月 2025 5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

シップ下さい

いつぞやの事業仕分けで仕分け対象に上っていた

湿布薬ですが、これは仕分けされてもいいかな、

と思っていました。

正直、病院で扱うものと市販のものとでそんなに

効果に差はないですし、病院をシップ屋さんだと

勘違いしている患者さんもいるし。(笑)


そもそも皮膚と言うのは、外界からの侵襲を防ぐ

バリアの機能があります。しかも新しい皮膚をどんどん

作って古いものは垢として脱落していきます。

つまり内から外に向かうベクトルがあるわけです。

そんな皮膚のベクトルに逆行するように湿布を貼って、

「痛みどめ成分が深い所まで届く!」

なんてのはマユツバだと思います。


使ってはいけない、ということではないですが湿布だけで

治る、なんてところまでの信用は少なくとも僕には

ありません。

また、湿布には「冷やす」「温める」効果はあまりないので、

温湿布、冷湿布の使い分けも正直患者さんの“気持ちよさ”が

基準だったりします。


とはいえ、「湿布はるとええんじゃわあ。」という患者さんがいるのも

事実。そんな時はシップ屋さんに徹しています。(笑)

2010年7月14日 水曜日

カテゴリー 症例報告

タグ