いつぞやの事業仕分けで仕分け対象に上っていた
湿布薬ですが、これは仕分けされてもいいかな、
と思っていました。
正直、病院で扱うものと市販のものとでそんなに
効果に差はないですし、病院をシップ屋さんだと
勘違いしている患者さんもいるし。(笑)
そもそも皮膚と言うのは、外界からの侵襲を防ぐ
バリアの機能があります。しかも新しい皮膚をどんどん
作って古いものは垢として脱落していきます。
つまり内から外に向かうベクトルがあるわけです。
そんな皮膚のベクトルに逆行するように湿布を貼って、
「痛みどめ成分が深い所まで届く!」
なんてのはマユツバだと思います。
使ってはいけない、ということではないですが湿布だけで
治る、なんてところまでの信用は少なくとも僕には
ありません。
また、湿布には「冷やす」「温める」効果はあまりないので、
温湿布、冷湿布の使い分けも正直患者さんの“気持ちよさ”が
基準だったりします。
とはいえ、「湿布はるとええんじゃわあ。」という患者さんがいるのも
事実。そんな時はシップ屋さんに徹しています。(笑)