当院の治療

栄養療法

診断の手順

では栄養の過不足はどう判断するのでしょう?巷で言われているような「関節痛にグルコサミン」、「高血圧にセサミン」というのは栄養療法ではありません。あくまで過不足を是正するのが栄養療法で、その結果、諸症状が改善するわけです。そしてその過不足は血液検査のデータから類推します。血液検査所見で直接栄養が「多い」「少ない」と出れば単純なのですが、血液検査はあくまで血液中の濃度見ているに過ぎないので、その栄養が細胞でしっかり機能しているかを酵素などの量で判断する必要があります。検査は基本的には保険適応範囲で行いますが、病態によっては保険外の検査をお勧めする場合もあります。

治療の手順

検査データから導き出された栄養の過不足を元にまず食事指導を行います。場合によっては日々の食事を記録してもらうこともあります。3大栄養素と言われる「糖質」、「タンパク質」、「脂肪」に加えてそれらを加工する時に必要な「ビタミン」、「ミネラル」を足して5大栄養素と言ったりしますが、それぞれをどのくらい摂ればよいか、あるいは摂ってはいけないかを説明致します。ただ、1日の食事量には限度があります。ある栄養素が少ないからと言っていくらでも食べられるわけではありません。食事だけではどうしても改善が見込めない、あるいは早く症状改善を希望される場合は専用のサプリメントを使用します。食事+サプリメントで治療を効率化するわけです。ただし、専用のサプリメントは保険適応外になります。必要な栄養素全てをサプリメントで摂取するのは高額になってしまい、却って継続しませんので優先順位の高いものからお勧めすることにしています。

治療の手順